畳コーナー・ヌックの活用:小スペースで癒し空間を創出するアイデア

日本の住まいにおける畳コーナーやヌックスペースは、わずかなスペースに設置できるにもかかわらず、家族の憩いや個人の趣味、仕事、読書など多目的に使える「癒し空間」として近年再注目を浴びています。
リビングの一角に畳を敷いた小上がりを設けたり、階段下などのデッドスペースを利用した「ヌック(小さなくぼみやこもり感のある空間)」を設けたりすることで、広さは限られていても快適性やデザイン性をぐんと高めることが可能です。
現代の住宅事情としては、限られた敷地を有効活用しつつ、家族全員がリラックスできる場をつくることが重要視されています。その解決策として、省スペースながらも独自の趣きと機能を備える畳コーナーやヌックが、多くの住宅会社や工務店によって提案されています。
本記事では、それらの活用方法や事例、照明・家具の選び方、さらに和紙畳などの材質選定のポイントまで詳しく解説していきます。小スペースを有効に活かしながら、癒しや落ち着きを演出するにはどうすればいいのか、ぜひ最後までご覧ください。
目次
畳コーナーの魅力

畳は日本特有の素材であり、その質感や香りには独特の安らぎ効果があります。洋風化が進む現代の住宅においても、少しのスペースに畳を取り入れることで、家族や来客がほっと一息つける和のテイストを加えることができます。
特に、リビングと一体化させる「畳コーナー」は、床座のくつろぎを味わいつつも、リビングの延長として空間全体を広く感じさせる工夫が可能です。ここでは、畳コーナーを設計するうえでのメリットや注意点を詳しく見ていきましょう。
1.空間を柔らかくする和の風合い
•見た目の温かさ: 畳の緑がかった色と独特の肌触りは、フローリングとは違った温かみを感じさせます。リビングなど洋室のなかに一部だけ畳スペースを設けると、和洋折衷のちょっとしたアクセントにもなります。
•香りと調湿効果:イ草を使った畳には、独特の良い香りや調湿効果があるといわれています。ただし、イ草畳は色あせしやすかったり、湿度管理が必要だったりするため、メンテナンスをしっかり行うことが大切です。
2.フレキシブルな使い道

•子どもの遊び場: やわらかい畳の上なら、赤ちゃんがハイハイしたり、子どもがゴロゴロ転がって遊んだりしても安心です。さらに、子育て中のママ・パパがリビングからすぐ目が届くスペースとしても重宝します。
•客間や仮眠スペース: 布団を敷けばゲストが泊まる簡易和室になり、疲れたときに昼寝する場所としても活用できます。ソファとはまた違ったくつろぎが得られるのも魅力でしょう。
3.小上がりにするメリット
•段差を活かした収納: 畳コーナーを小上がりにすると、その下部に収納スペースを設けることができます。限られた床面積を有効利用しつつ、部屋がスッキリ見えるのが大きな利点です。
•空間にメリハリを与える: リビングの一角をあえて一段上げることで、視覚的に「特別なスペース」としての存在感を強調できます。インテリア的にも立体感が生まれるため、オシャレな雰囲気を演出できます。
4.注意点・デメリット
•段差がバリアフリーに影響: 小上がりを設置すると段差ができるため、バリアフリーが求められるご家庭や高齢者のいる場合には配慮が必要です。
•湿気・ダニ対策: 畳は湿気が溜まりやすく、ダニやカビが発生するリスクがあります。定期的な換気や掃除が欠かせません。最近では、ダニやカビ対策が施された和紙畳なども普及しており、メンテナンスがしやすい素材を選ぶことで対策できます。
リビング一角に和の安らぎ

畳コーナーの設置場所として最も多いのが、リビングの一角です。リビングは家族が集まる中心的なスペースでありながら、フローリングが主流となっているため、畳のくつろぎが物足りないと感じることもあるでしょう。そこで、畳コーナーを取り入れることで、「洋」と「和」を両立させた空間を実現できます。
1.家族が集まりやすいスペース
•テレビとの位置関係: 多くの家庭ではリビングの中央にテレビを置くことが多いため、畳コーナーとテレビが視覚的に合うように配置することで、ソファに座らずとも畳でくつろぎながらテレビを見られます。
•ダイニングとのつながり: キッチンやダイニングと隣接させる場合、料理中の様子を見守りながら子どもが畳コーナーで遊ぶなど、家族のコミュニケーションが取りやすい動線になるのが魅力です。
2.アクセントクロスや障子などで和モダン演出
•壁紙や建具の工夫: 畳コーナーの壁だけ、和紙風のクロスや木目調の壁材を選ぶと、リビング全体とは違った雰囲気を楽しめます。障子をモチーフにしたパーテーションを取り付ける例もあります。
•照明計画: 天井付近に間接照明を埋め込む、畳スペースの上に和紙照明を吊るすなど、和のムードを高める照明を選ぶことで、ほっとする癒しの空間を演出できます。
3.段差や仕切りの有無で雰囲気が変わる

•段差を活かした小上がり: 先述の通り、小上がりにすると座ったときの視線が少し高くなり、リビング全体を見渡せる感覚を味わえます。一方で段差を設けないフラットスタイルは、床を広く感じられ、掃除もしやすくなるメリットがあります。
•障子や引き戸で仕切る: 来客時や就寝時は引き戸を閉めて個室っぽく使い、普段は開放してリビングと一体にするという柔軟な使い方も可能です。家族の生活パターンやプライバシーへの配慮に応じて設計を変えられる点が、畳コーナーの強みです。
ミサワホームの和モダンコーナー
ミサワホーム

引用元:ミサワホームHP
大手ハウスメーカーとして知られるミサワホームでは、「和モダン」をコンセプトにした畳コーナーの提案が行われています。下記に、その特徴をいくつかピックアップしてみましょう。
1.蔵のある家との組み合わせ
ミサワホームの代名詞ともいえる「蔵のある家」シリーズは、大容量収納スペースを確保しながら開放感を維持する独自設計が魅力です。この蔵スペースの一部を畳コーナー化し、半地下やスキップフロアとして活用する事例も見られます。家族が階層の異なる場所でそれぞれの時間を楽しみつつ、視線のつながりを確保できるのがポイントです。
2.和室+LDKの一体空間

リビングダイニングキッチン(LDK)の一角に小上がりの畳スペースを設置し、収納付きの小上がりとして提案されることが多いです。ミサワホームでは、畳のカラーや縁(へり)をモダンなグレーやブラウンなどに統一し、スタイリッシュな印象を持たせるデザインを採用するケースが増えています。
3.壁面を飾るインテリア要素
ミサワホームの和モダンコーナーでは、壁面に間接照明やアートパネルを設置するなど、和とモダンを融合させた演出が特徴的です。たとえば、床の間を現代風にアレンジして、お気に入りのインテリアやアロマディフューザーを置くだけでも、日常から離れた特別な空間を演出できます。
4.収納力と機能性の両立
畳コーナーの下部はもちろんのこと、壁面にも収納を埋め込むなど、生活感を隠しつつ必要な物をしっかり納める設計が可能です。必要に応じて扉や引き出しのデザインを変えることで、和モダンなテイストを損なわずに機能性を高めています。
会社名 | ミサワホーム九州株式会社 熊本支店 |
所在地 | 熊本県熊本市南区馬渡2-9-16 |
電話番号 | 096-370-0330 |
設立 | 昭和49(1974年)年11月25日 |
対応可能エリア | 熊本市 |
公式サイトURL | https://kyushu.misawa.co.jp/area-kumamoto/ |
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ヌックスペースの有効活用

一方、畳コーナーと並んで注目されているのがヌックスペースです。ヌック(Nook)とは、英語で「小さなくぼみ」や「隅」といった意味を持ち、住宅設計の中では階段下や廊下の一部、あるいは窓辺の出窓部分などに小さなスペースをつくりだし、そこをこもり感のある癒し空間や作業スペースとして活用するアイデアを指します。
1.限られた空間を最大限に活かす
•階段下のデッドスペース: 何かと使い道が限られる階段下は、収納として使われることが多いですが、そこにベンチやクッションを置くことで、小さな読書コーナーや子どもが遊ぶ隠れ家風のスペースになります。
•廊下や窓際の活用: 「ここはどう使えばいいの?」と迷う中途半端なスペースをヌックに変えれば、家のあちこちが充実した居場所に早変わりします。窓辺ならば自然光が入り、日向ぼっこしながら本を読めるようなリラックス空間を演出できるでしょう。
2.こもり感が魅力

•集中力を高める: ヌックはある程度の囲まれ感があるため、外部の視線や雑音を遮断しやすく、作業や読書に集中できるメリットがあります。リビングの一角に開放的に設置する畳コーナーとは、また違う魅力を持ち合わせています。
•プライベートスペース: 子どもから大人まで、人は時々「自分だけの落ち着ける場所」が欲しくなるものです。そんなときこそヌックが活躍し、狭いながらも不思議と落ち着ける空間を提供してくれます。
3.インテリアのポイント
•クッションやラグ、照明でアレンジ: ヌックはスペースが小さいため、置ける家具も限られています。逆に言えば、クッションや小型の照明だけで十分雰囲気を作りやすいのが利点です。壁や天井を少し工夫して好きな色のクロスを貼るだけでも、そこだけ世界が違うような感覚を生み出せます。
•収納との融合: ヌックの下部を収納にする、あるいは書棚を一体化するなど、機能性と寛ぎを両立させるアイデアも人気です。
4.注意点

•採光と通気: こもり感がありすぎると、逆に閉鎖的になってしまうケースもあります。小窓や吹き抜けなどを利用して、適度に光や空気が入るよう配慮することが大事です。
•人通りが多い場所は音が気になる: リビングや玄関など、人がよく通る場所にヌックを作る場合は、騒音やプライバシーに配慮したデザインが必要です。せっかくの落ち着きスペースが、通行人の視線や音でストレスにならないように注意しましょう。
読書・趣味空間として

引用元:スーモHP
ヌックスペースは、読書や趣味の作業を集中して行うための空間として最適です。小さな机や本棚を置けばミニ書斎になり、手芸やイラストなどの趣味にも活用できます。また、パソコンを置いてちょっとしたリモートワークスペースにすることも可能です。
1.読書ヌック
•照明の選び方: 長時間本を読むなら、目に優しい照明を意識する必要があります。シーリングライトでは全体が明るくなりすぎることがあるため、間接照明や手元を照らすスタンドライトを組み合わせるのがおすすめです。
•書棚との一体化: ヌックの壁面をそのまま本棚にしてしまえば、大量の本を収納でき、読書好きにはたまらないスペースになります。お気に入りのジャンルをまとめて配置することで、小さな図書館のような雰囲気を楽しめます。
2.趣味のための隠れ家
•手芸・クラフトスペース: 細やかな作業をする際、集中できる場所があると便利です。裁縫道具や材料などをヌック内の引き出しに収納しておけば、作業もスムーズに行えます。
•音楽や映像鑑賞: ヘッドホンやイヤホンを使えば、ヌック内で音楽や映画を一人楽しむことができます。壁に吸音材を貼ったり、クッションを多めに置いたりすることで、音の反響を抑え、より快適な環境を実現可能です。
3.リモートワークスペース
•小型デスクとチェア: リモートワークが一般的になってきた昨今、家のどこかに落ち着いて作業ができる場所が欲しいという方は多いでしょう。ヌックに小さなデスクと椅子を置けば、急なオンライン会議にも対応できます。
•電源とネット環境: 作業をするならコンセントやWi-Fi環境が整っているかどうかも重要です。ヌックをつくる段階で、あらかじめ配線計画を立てておくと後で配線がごちゃごちゃしにくくなります。
シアーズホームのヌック提案
シアーズホーム

引用元:シアーズホームHP
熊本県を拠点に展開しているシアーズホームでは、狭いスペースを有効活用したヌック提案が注目を集めています。子どもが楽しめる「キッズヌック」や、大人が寛げる「読書ヌック」など、施主のライフスタイルに合わせた多彩なアイデアが取り入れられています。
1.オーダーメイド感覚のヌック
シアーズホームは、家族構成や趣味をじっくりヒアリングしたうえで、階段下や吹き抜け横、キッチン裏などのデッドスペースをヌックとして活用する提案を行っています。カウンターを造作し、本棚を壁に埋め込み、照明を工夫することで、施主だけの特別な空間を創出しています。
2.キッズヌックの事例

引用元:スーモHP
•秘密基地感: 子どもの好奇心をくすぐるため、入口を少し小さめにし、内部にカラフルなクロスを貼って明るい雰囲気に仕上げる例があります。おもちゃを収納できるスペースをつくり、遊び終わった後の片付けもスムーズに。
•学習スペースとしての活用: キッズヌックは遊び場だけでなく、勉強や読書にも使える環境を整えやすいのが特徴です。子ども部屋とは別に、リビング近くで親の目が届く学習コーナーを設けたい家族にも好評です。
3.大人のための読書ヌック
シアーズホームの事例には、大人がくつろぐための落ち着いた色合いのヌックも多く見られます。内装に間接照明を組み込み、座り心地の良い椅子やクッションを配置することで、スマホやテレビの雑音から離れ、静かに読書や音楽を楽しむことができます。
4.実際の施主の声
•「家中で最も落ち着く場所になった」: コンパクトなスペースながらも、そこに入ると自分だけの世界に浸れるという意見が多いようです。
•「子どもの遊び場、学習コーナー、客用の簡易ベッドなど、多用途に使えて重宝している」: フレキシブルに活用できる点が、ヌックの最大の魅力といえるでしょう。
会社名 | 株式会社シアーズホーム |
所在地 | 熊本県熊本市南区馬渡2-12-35 |
電話番号 | 096-370-0007 |
設立 | 平成元年1月17日 |
対応可能エリア | 熊本県、福岡県、佐賀県 |
公式サイトURL | https://searshome.co.jp/ |
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照明・家具選びで雰囲気UP

畳コーナーやヌックスペースをより魅力的にするには、照明や家具の選定が重要な鍵を握ります。たとえ小さなスペースでも、光の当て方やインテリアの選び方次第で、全く異なる印象を与えることが可能です。
1.照明計画のポイント
•間接照明: 天井や壁面に照明を隠して柔らかい光を演出する間接照明は、畳コーナーやヌックの落ち着きを一層高めてくれます。特に、和の雰囲気を大切にしたい畳スペースには、暖色系のライトを使うとリラックス効果が高まるでしょう。
•スタンドライトやペンダントライト: ヌックに設置する場合は、狭い空間でも必要な部分だけを照らせるスタンドライトやペンダントライトが有効です。省スペースで手軽に設置できるため、気分に合わせて位置を変えやすいのも魅力です。
•調光機能: シーンに応じて明るさを調整できる調光機能を取り入れると、昼間は明るく読書や作業をし、夜は薄暗い灯りでリラックスするといった使い分けが可能になります。
2.家具・インテリアの選び方

•畳コーナーに合う座椅子やクッション: 畳の上では基本的に床座スタイルになります。長時間座ることを想定して、座り心地の良い座椅子やビーズクッションを用意するのもおすすめです。色合いは畳との相性を考慮し、アースカラーやモノトーンなど落ち着いたトーンを選ぶと馴染みやすいでしょう。
•ヌックには省スペース家具: 大きなソファやテーブルを置くと圧迫感が出てしまうため、必要最低限のサイズ感で選ぶことが大切です。折りたたみ可能な机やチェア、小さなサイドテーブルなど、コンパクトで多機能な家具を探してみましょう。
•インテリア雑貨で個性を出す: 畳コーナーには和風の花器や行灯(あんどん)を、ヌックには北欧調のランプシェードやポスターを飾るなど、空間全体を引き立てる小物を取り入れると、統一感と個性が同時に生まれます。
3.空調の工夫
•エアコンやサーキュレーターの風向き: 畳コーナーやヌックは壁や仕切りで囲まれがちなので、エアコンの風が届きにくい場合があります。サーキュレーターを使って空気の流れを作ると、快適性がアップします。
•床暖房の導入: もし小上がりの畳コーナーを設けるなら、床暖房を入れるのも一案です。足元が暖かいと冬場でも快適に過ごせます。ただし、畳対応の床暖房など仕様をよく確認する必要があります。
4.メンテナンス性

•掃除のしやすさ: 畳や布張りのクッション、ラグなどはホコリや毛が絡まりやすいため、定期的に掃除機をかける必要があります。加えて、小さなスペースは掃除が面倒と感じないよう、掃除道具を近くに収納しておく工夫も大切です。
•耐久性とコスト: 高級な畳や照明、家具を選ぶと、当然ながら初期コストがかさみます。一方で長く使える耐久性があるかどうかを考慮すると、多少高くてもメンテナンスコストを抑えられる可能性があります。ライフスタイルや予算に合わせて賢く選びましょう。
間接照明・畳材質選定

畳コーナーをより洗練された空間に仕上げるには、間接照明と畳材質の選び方がポイントとなります。近年では、イ草だけでなく和紙や樹脂を素材とした畳も登場しており、デザイン性とメンテナンス性が高いものが増えています。
1.間接照明の効果
•影を活かす演出: 間接照明は光源が直接目に入らないようにする設計のため、壁や天井に柔らかい陰影を作り出します。特に、畳の質感と相まって、夜に和の落ち着きを感じる空間を演出できます。
•LEDテープライトやダウンライトの活用: 畳コーナーの縁や壁の上部にLEDテープライトを貼り付ける、あるいは天井にダウンライトを埋め込むなど、施工方法は多様です。照明の色合いや強弱を変えられるようにすると、一室でいろいろな雰囲気を楽しめます。
2.和紙畳・樹脂畳の特徴

•和紙畳: イ草に比べて色あせが少なく、ダニやカビの発生リスクも低いといわれています。表面が滑りにくく、耐久性にも優れており、お手入れが楽です。織り方や色のバリエーションが豊富なので、モダンな色合いの畳コーナーを作りたい場合にも重宝します。
•樹脂畳: ポリプロピレンなどの樹脂を使った畳で、耐水性・耐候性が高く、屋外に近い環境でも使用できるのが特徴です。水拭きが可能なので、ペットや小さい子どものいる家庭にも適しているでしょう。見た目は本物のイ草畳に近づけたものが多く、デザイン性も向上しています。
3.色やデザインのアレンジ
•市松模様やヘリなし畳: 畳を市松模様に組み合わせたり、ヘリ(畳縁)がないタイプを選んだりすることで、よりスタイリッシュな雰囲気を演出できます。洋風インテリアともしっくり馴染むため、畳コーナーを主張しすぎずに取り入れたい方にもおすすめです。
•カラー畳: 和紙畳や樹脂畳では、グレーやブラウン、ライトベージュなどのモノトーン系カラーが人気を集めています。フローリングとのコントラストを楽しむ、あるいは壁紙や家具と色味を合わせるなど、デザインの幅が広がります。
工務店での和紙畳採用例

地元の工務店や中小ビルダーでも、和紙畳を使った畳コーナーの提案が増えています。実際にどのような施工が行われているのか、参考例を挙げてみましょう。
1.ペットがいる家庭の事例
•傷や汚れ対策: ペットの爪による傷や粗相など、イ草畳ではダメージが心配という声も少なくありません。和紙畳なら水拭きが可能で、傷もつきにくいため、畳コーナーをペットと共用できるスペースとして採用するケースが多いです。
•毛の絡みが少ない: 表面がフラットで毛が絡みにくく、掃除機で吸い取りやすい点も和紙畳の利点です。ペットが快適に過ごせるよう、床暖房対応の和紙畳を採用する工務店もあります。
2.小上がり収納との組み合わせ
•引き出し式収納: 小上がりの畳コーナーを引き出し式にして、季節物の衣類や子どものおもちゃ、掃除道具などを収納できるようにする設計が人気です。和紙畳の軽さと耐久性を活かし、開閉がスムーズでメンテナンスもしやすいというメリットがあります。
•フラップ扉式収納: 畳の一部を扉のように開けられるフラップ式にすることで、ちょっとした小物をサッと取り出せる作りにしている工務店も存在します。足元が広く感じられ、上に座ったり寝転んだりしても不安定さを感じにくいのが特徴です。
3.テイストに合わせたカラーバリエーション

•インダストリアル系インテリア: ダークグレーやブラックに近い畳を選び、金属フレームの家具やコンクリート打ちっぱなし風の壁紙とコーディネートする事例があります。モダンでシャープな印象の和洋折衷空間です。
•ナチュラルテイスト: ベージュやライトグレーの和紙畳を使い、木目の優しい家具や観葉植物と組み合わせて、自然素材の温もりを活かす設計が好まれています。採光を意識した大きな窓と組み合わせれば、よりリラックス感が高まります。
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まとめ

畳コーナーとヌックスペースは、限られたスペースでありながら癒しや集中、家族とのコミュニケーションを深められる魅力的な空間を生み出します。
畳コーナーでは、小上がりによる収納活用や和モダン演出が可能で、ヌックは囲まれ感を活かした読書や趣味の集中スペースになるのが大きなメリットです。
照明や家具を工夫し、イ草畳だけでなく和紙畳・樹脂畳など新素材を活用すれば、お手入れもしやすく機能性が高まります。
ミサワホームやシアーズホーム、地域工務店の事例に見るように、和と洋のテイストを融合させたり、キッズスペースとして活用したりと、アイデアは無限大。小スペースを有効に使い、あなたの暮らしに合った“癒し空間”をぜひ創出してみてください。
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