ランドリールームを取り入れる際のポイントとは?事例を紹介

ランドリールームは洗濯作業を一括管理できる専用スペースで、天候に左右されず忙しい人に便利です。家事効率が向上し、室内干しやクローゼットとの組み合わせが増えています。ただし、間取りや広さ、通気性の確保が重要で、将来的な使用頻度やコンセントの配置も考慮が必要です。
目次
ランドリールームとは?
ランドリールームは、洗濯に関する家事をするための専用の部屋です。その魅力は、「洗う、干す、取り込む、アイロンがけ、たたむ」といった一連の洗濯作業をすべて一室で行える点にあります。これにより、洗濯家事の効率が大幅にアップします。
◇ランドリールームが人気を集めている理由とは?
ランドリールームは、家事を便利にすることができる点が最大の魅力です。天気や時間に左右されずに洗濯ができるため、忙しい人にとっては大変ありがたい存在です。
近年では、室内干しを取り入れたランドリースペースや、ファミリークローゼットと連携した間取りが人気を集めています。これにより、家事動線がスムーズになり、家族からも好評を得ています。
ランドリールームのメリット・デメリットとは?
◇ランドリールームのメリット
・家事効率が良くなる
洗濯関連の家事が1カ所で完結するため、無駄な動作や部屋間の移動が減り、家事の効率が格段に向上します。例えば、洗濯物を取り込んだ後、そのまま畳むことができるため、洗濯物が散乱することを防ぎます。
・天気が悪い日も洗濯できる
晴れた日は外で洗濯物を干すことができますが、天気の悪い日や梅雨の時期には部屋干しする必要があります。しかし、リビングなどの生活スペースで部屋干しをすると場所を取ったり、邪魔に感じたりすることがあります。
ランドリールームがあれば、洗濯物を干すスペースを確保することができ、生活スペースを有効活用できます。
・片付けが楽になる
家事動線が確保されていない間取りでは、取り込んだ洗濯物をソファや床に放置してしまうことがあります。また、アイロンをかける際にアイロンやアイロン台を出ししまいするのも面倒ですが、ランドリールームには作業台があり、取り込んだ洗濯物をその場で畳むことができます。
◇ランドリールームのデメリット
・配置が難しい
ランドリールームを配置する際には、他の部屋の間取りや配置との調和が重要です。採光や通気、家事動線を考慮した適切な場所が理想的ですが、配置を優先すると他の部屋の快適性が損なわれる可能性があります。
・広さと通気性が必須
ランドリールームは洗濯物を干すスペースでもあるため、広さや通気性が必要です。十分な広さや通気性がないとカビの発生や生乾きのにおいが問題となることがあります。
・将来的に使わなくなる可能性
ランドリールームは家事や子育てをする際に便利ですが、子どもが独立して家を出たり、家族構成が変化したりすると、使わなくなる可能性があります。
ランドリールームを取り入れる際のポイントとは?
ランドリールームを取り入れる際は、以下の点に気を付けて配置することが大切です。
◇設置場所
一般的には洗濯機のそばや洗面所、脱衣場、浴室の近くが適していますが、他の家事導線も考慮することが大切です。
例えば、キッチンの近くに設置すると、洗濯中に食事の準備や洗い物を同時に行うことができ、作業時間を短縮できます。また、ウォークインクローゼット付近に設置すると、収納までの距離が短くなり便利です。
◇間取り
ランドリールームの間取りは、最低でも2畳以上あると使いやすいです。狭いと洗濯物が乾きにくく、洗濯作業もしにくくなりますので、スペースを有効活用することが重要です。
ただし、広すぎると他の部屋が圧迫されてしまう恐れがあるので、全体のバランスを考慮しながら適切な広さを確保することがポイントです。
◇床や壁材
ランドリールームの床や壁材は、水が跳ねた際にも掃除がしやすい素材を選ぶことが重要です。タイルなどの水に強い素材を選ぶことで、清潔さを保ちながら快適に洗濯作業を行うことができます。
◇コンセントの位置・数
ランドリールームの設置時には、コンセントの位置と数も重要です。アイロンがけや除湿器、サーキュレーターなどの家電製品を使用する際には、適切な位置にコンセントを用意することが必要です。
設置場所によっては、コンセントが不足していると作業がスムーズに行えないこともありますので、必要な数を確認しておきましょう。
ランドリールームを取り入れた事例を紹介
◇事例1

画像出典:クレバリーホーム
O様邸では、家族が快適に過ごせるように工夫が凝らされたランドリールームが設置されています。このランドリールームは、家事や子育て、仕事に忙しい奥さまの負担を軽減するために設計されています。ウォークインクローゼットも併設されており、奥さまにとってお気に入りの空間となっています。
ランドリールーム以外も、料理をしながら子どもの様子に目を配れるオープンキッチンや、ダイニングテーブルを並列配置することで配膳がしやすい環境が整えられています。
◇事例2

画像出典:三菱地所ホーム
家事動線を考慮した洗面所とランドリールーム、キッチンが直結しており、日常の家事が機能的でスムーズに行える構造になっています。化粧台のカウンターは広く、洗面と同時にメイクやスキンケアもゆったりと行えるスペースが確保されています。
また、洗面所は他の生活空間からは見えない隠れ家のような場所に位置しており、プライバシーを確保しながら快適に過ごせる工夫がされています。
ランドリールームは、洗濯に関する全ての作業が一つの部屋で完結できる専用スペースです。天候に左右されず洗濯ができるため、忙しい人に好評であり、室内干しやファミリークローゼットとの連携も増えています。
メリットとしては家事効率の向上や洗濯物を部屋内で完結できることが挙げられますが、間取りの調整や広さ、通気性の確保が必要です。将来的に使わなくなる可能性もあるため、設置場所やコンセントの数を慎重に考える必要があります。