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家づくりの手引き

ヌックを注文住宅に取り入れるには?施工事例も紹介

公開:2024.06.26 更新:2024.07.08
ヌックを注文住宅に取り入れるには?施工事例も紹介
引用元:suumo

ヌックは、家族とのつながりを保ちながらも、個人の時間を楽しめる空間として人気があります。リモートワーク増加で注目され、家事効率やリビングのバリエーションを豊かにします。

注文住宅に取り入れるメリットは、プライベート空間の確保やデッドスペースの有効活用、多目的利用が挙げられますが、費用増や他の部屋がその分狭くなること、ヌック内に空調が行き届きづらい点が課題です。

ヌックとは?

ヌック(イングル・ヌック)は、スコットランド語の「ヌーク(neuk)」に由来し、「居心地のいいこぢんまりとした場所」を指します。

中世のスコットランド住宅には、「イングル・ヌック(ingle nook)」と呼ばれる暖炉のそばに作られた腰掛けがありました。この「暖炉脇の小さくて落ち着けるスペース」という意味から、ヌックという言葉が広まりました。

◇リモートワークの増加で注目度がアップ

リモートワークの増加により、家庭内での仕事やプライベートの時間をより効果的に分ける必要性が高まっています。このような状況下で、注目されているのが「ヌック」という空間です。

ヌックは、家族とつながりを持ちながらも、ひとりの時間を楽しめる空間を提供します。リビングなど家族が集まる場所とは一線を画し、ひとりの時間を過ごす際に家族の気配を感じながらリラックスできる場所として人気を集めています。

さらに、ヌックは空間にメリハリを生み出し、広いリビングなどの単調な空間に立体感をもたらすことができます。

ヌックを注文住宅に取り入れるメリットとは?

◇プライベート空間をつくれる

ヌックは完全な個室ではないため、家族と一緒にいながらも自分だけの時間を楽しむことができます。

例えば、家族がリビングでテレビを見ている間、ヌックで本を読んだり仕事をしたりすることができます。家族との距離を保ちながら、リラックスしたプライベート空間を確保できるため、ストレスの少ない時間を過ごすことができます。

◇デッドスペースを活用できる

ヌックは通常小さなスペースであるため、例えば階段下の空間を活用して子どもの遊び場や本棚を設置し、読書や一人の時間を楽しむ隠れ家のような場所を作ることができます。

家の中の無駄なスペースを活用し、機能的で快適な空間を作ることができます。

◇様々な目的で使用できる

ヌックはそのコンパクトなサイズと柔軟性から、さまざまな目的で活用できることが特徴です。例えば、造作のデスクを設置すれば、テレワークスペースや書斎、趣味のスペースとして使えます。こぢんまりとした空間は集中力を高める助けになるでしょう。

また、リビングの一角にヌックを設ければ、子どもたちのためのキッズスペースとして最適です。洞穴や秘密基地のような雰囲気は子どもたちの想像力をかきたてるでしょう。また、リビングにヌックがあれば、近くで子供たちを見守ることができるので安心です。

さらに、ベンチを置いてコミュニケーションスペースにしたり、読書に集中するためのリーディングヌックにしたりと、用途に応じて自由に使い分けることができます。

ヌックを注文住宅に取り入れるデメリットとは?

◇費用がかかる

ヌックを設置すると、間取りが複雑になり、その分、使用する資材や建築にかかる日数が増えるため、建築費用が増加する可能性があります。
予算内に収めるためには、資材や設備のランクを下げる方法も考えられますが、ヌックは居心地のよい空間であることが求められるため、資材や設備にはこだわる必要があります。

◇他の部屋が狭くなる可能性がある

住宅の広さには限りがあるため、ヌックを設けることでリビングやダイニングなどが狭く感じられることがあります。そのため、ヌックを設置する際には、他の空間に影響を与えないよう、階段下などの利用が難しいデッドスペースを活用するとよいでしょう。

◇空調が利きにくい場合がある

小さな出入口があるだけの、こもり感の強いヌックの場合は、空調がないと季節によっては使いにくいかもしれません。窓がないヌックの場合は、湿気対策も必要です。

一方で、開口部の大きいヌックの場合は、隣接する部屋の空調が届くように、サーキュレーターなどを活用するとよいでしょう。

ヌックを取り入れた事例を紹介

◇読書を楽しむヌック

事例

画像出典:ステーツ

リビングの一角に設けられた、本棚と出窓ベンチを組み合わせたヌックがあります。このヌックは、窓際で日向ぼっこをしながら、リラックスした時間を過ごすことができるスペースです。

部屋ほどの広さは必要ないけれど、リビングに接した子どもや家族の居場所が欲しいという要望に応えるために提案されました。リビングの一角や階段横に設置され、1帖+αほどの広さで、家族全員が利用できる小さな居場所として活用されています。

◇ヌックスペースのある平屋

事例

画像出典:平屋スタイル工房

こちらの事例のヌックスペースには、モニター類をまとめるためのニッチがあり、下段にはスマートフォン充電用のコンセントが設置されています。モニターの上部にはスケジュール管理用のカレンダーを貼るスペースもあり、機能的に使いやすい工夫がされています。


ヌックとは、スコットランド語で「居心地のいいひとときを過ごす場所」という意味です。家族とのつながりを保ちながら、個人の時間を楽しむ場所として人気です。リモートワークの増加により注目され、家事の効率化やリビングの多様性を豊かにします。

注文住宅にヌックを取り入れる利点は、プライベート空間の確保やデッドスペースの有効活用、多目的利用があります。ただし、設置にかかる費用増や他の部屋がその分狭くなること、ヌック内に空調が行き届きづらい点が課題です。