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家づくりの手引き

質感を高める内装仕上げ:塗り壁・タイル・左官仕上げを使いこなす

公開:2025.03.26 更新:2025.03.26
質感を高める内装仕上げ:塗り壁・タイル・左官仕上げを使いこなす

住宅の内装仕上げは、住まいのイメージや快適性を大きく左右する重要なポイントです。壁紙(クロス)をメインに仕上げることが一般的ですが、最近では塗り壁(漆喰など)やタイル仕上げ、そして昔ながらの左官職人による仕上げなど、より質感にこだわった方法が注目を集めています。

こうした伝統的かつ多彩な素材を使いこなすことで、部屋に独特の個性や温かみが加わり、かつ実用面でも調湿機能や消臭効果、耐久性の高さなど多くのメリットが得られます。

本記事では、塗り壁や漆喰の特徴タイル仕上げのメリット・デメリット、そして左官仕上げ特有の風合いについて詳しくご紹介します。それぞれの工法がもたらす質感や機能を理解したうえで、自分のライフスタイルや好みに合った内装の選択肢を検討するヒントになれば幸いです。

さらに、各セクションでは具体的な施工事例や、工務店・ハウスメーカーが実践している技術も取り上げながら、メリット・デメリットを詳しく解説しますので、家づくりやリフォームの際にぜひご参考ください。

 塗り壁・漆喰の特徴

塗り壁 漆喰 天然素材

塗り壁とは、モルタルや漆喰、珪藻土といった素材を使い、コテや刷毛などで壁を手作業で仕上げる工法を指します。中でも漆喰は古くから日本で使われてきた天然素材の一つであり、その質感や機能性から現在でも根強い人気を誇ります。ここでは、塗り壁および漆喰仕上げの代表的な特徴について詳しく見ていきましょう。

        1.漆喰とは

        •原料は消石灰: 漆喰の主成分は石灰岩を焼いてつくる「消石灰」で、これを水や麻などの繊維と混ぜ、壁材として使用します。日本の城郭建築(姫路城など)や土蔵などでも使われてきた歴史ある素材です。

        •硬化時に空気中のCO2を吸収: 漆喰は施工後、空気中の二酸化炭素と反応して硬化を進めていきます。そのため、硬化過程でゆっくりと時間をかけ、最終的に石灰岩に戻る特性があります。結果的に頑丈な表面と独特の光沢感を獲得します。

        2.モルタルとの違い

モルタル壁

        •モルタル:セメント+砂+水: 一般的なモルタル塗り壁は、仕上がりの色や質感が漆喰よりも少々無機質に感じられます。コンクリート系の建築との相性が良く、外壁に用いられることも多いです。

        •漆喰:伝統的な温かみ: 漆喰は自然素材由来のため、白く柔らかな質感や微妙な凹凸感を活かした空間づくりが可能です。調湿・消臭効果の面でも漆喰のほうが優れている場合が多く、健康志向の人にも人気があります。

        3.施工コストと施工難易度

職人による施工

        •職人の腕が必要: 漆喰塗りは手作業で壁を仕上げるため、仕上がりの美しさは職人の技術力に大きく左右されます。その分、施工コストは壁紙クロスより高めになりがちです。

        •乾燥期間が長い: 漆喰は一度塗り終わったあとも完全に硬化するまでに時間がかかります。特に湿度が高い季節は乾燥が遅れがちなので、施工スケジュールをよく確認しましょう。

        4.メンテナンス性

        •汚れに強いが衝撃にはやや弱い: 漆喰はアルカリ性が強いためカビや汚れが付きにくい一方、強い衝撃や硬い物が当たると簡単に傷がつく場合があります。また、傷ができた際には同じ素材を塗って補修可能ですが、色や質感を合わせるにはある程度の慣れが必要です。

        •経年変化で質感が増す: 時間とともに徐々に硬化し、表面の光沢や味わいが増してくるのも漆喰ならではの魅力です。初期段階では真っ白だった漆喰も、微細な変化を楽しめるという特徴があります。

 調湿・消臭効果

結露

塗り壁や漆喰、そして近年注目される珪藻土仕上げには、独自の調湿・消臭効果が期待できます。これらの素材が部屋の空気を「吸ったり吐いたり」することで、湿度や臭いを和らげ、快適な室内環境を保ってくれるのです。

        1.調湿機能のメカニズム

        •微細な孔が湿度をコントロール: 漆喰や珪藻土の表面には、多数の小さな孔(気孔)が存在します。湿度が高いときには空気中の水分を吸収し、乾燥しているときには水分を放出することで、相対的に室内の湿度を快適な範囲に近づけてくれます。

        •結露対策に有効: 冬場に窓や壁面で発生しがちな結露を軽減できるメリットがあります。結露はカビやダニの発生原因となり、アレルギーや家の劣化にもつながるため、調湿効果は健康面でも大きな意義があります。

        2.消臭・抗菌効果

目には見えない菌

        •アルカリ性による抑制: 漆喰の主成分である消石灰はアルカリ性が高いため、菌やカビの繁殖を抑える働きがあるとされています。ペットの臭いやタバコの臭いを軽減する事例も報告されており、空気の清浄化に寄与します。

        •珪藻土の脱臭機能: 珪藻土にも臭いの元となる物質を吸着する特性があり、キッチンやトイレなどの水まわり空間にも効果的です。ただし、吸着能力には限界があるため、定期的に換気を行うことが大切です。

        3.室内空気質の改善

        •化学物質の低減: 塗り壁や漆喰は、化学接着剤をほとんど使用しないため、シックハウス症候群の原因物質であるホルムアルデヒドなどを室内に放散しにくい点が特徴です。

        •心理的リラックス効果: 自然素材ならではの柔らかな質感や微妙な色合いが、視覚的にもリラックス感をもたらし、ストレス軽減に役立つともいわれています。

 シアーズホーム自然素材事例

シアーズホーム 漆喰 事例

引用元:シアーズホーム HP

シアーズホーム 漆喰 事例

引用元:シアーズホーム HP

ここで、熊本を拠点に展開する住宅会社シアーズホームの事例を参考に、自然素材を活用した塗り壁の施工例をご紹介します。

        1.オリジナル漆喰塗り壁

        •工場で練り合わせた専用配合: シアーズホームでは、湿度調整と耐久性のバランスを追求した独自配合の漆喰を使用し、施工を行います。これにより、塗りやすさ仕上がりの安定を同時に実現しているとのことです。

        •全館空調との組み合わせ: 漆喰の調湿機能を最大限に活かすため、全館空調や高断熱仕様の住宅と組み合わせるケースが多いそうです。夏の蒸し暑さや冬の乾燥を和らげ、年間を通じて快適な室内環境を得られるというメリットがあります。

        2.メンテナンス相談とアフターサポート

        •補修キット提供: 塗り壁は日常生活での小さな傷や汚れが気になる場合がありますが、シアーズホームでは簡易補修キットを用意し、施主が自分で軽微な修復を行えるようサポートしているとのことです。

        •定期点検で安心: 施工後も定期的に点検を実施しており、万が一のヒビ割れなどに対しても迅速に対応してくれるため、長期的に塗り壁の美観や機能を維持しやすいと評判です。

        3.施主の声

        •「漆喰壁のおかげで梅雨時もカラッと感じる」: 実際に暮らし始めた施主からは、特に梅雨時の湿度ストレスが大幅に減ったとのコメントが多く見られます。

シアーズホーム 事例

引用元:シアーズホーム HP

        •「小さな子どもが落書きしても、水拭きである程度落とせる」: 漆喰は水拭きNGといわれることも多いですが、シアーズホームの独自配合では表面の硬化が進んだ後なら、水拭きしても大きなダメージはないとのことです(ただし強くこすると傷む場合があるので注意が必要)。

自然素材による塗り壁は、健康的な室内空間美しい風合いを同時に実現する手段として再注目されています。しかし、施工コストや仕上げの難易度、傷のつきやすさなども含めて総合的に判断することが大切です。次のセクションでは、もう一つの人気仕上げであるタイルに注目してみましょう。

会社名株式会社シアーズホーム
所在地熊本県熊本市南区馬渡2-12-35
電話番号096-370-0007
設立平成元年1月17日
対応可能エリア熊本県、福岡県、佐賀県
公式サイトURLhttps://searshome.co.jp/
Googleレビューレビューなし

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 タイル仕上げで耐久性UP

シアーズホーム タイル仕上げ事例

引用元:シアーズホーム HP

タイルは、陶器や磁器などを高温で焼成した建材で、優れた耐水性・耐候性が特徴です。内装だけでなく、外壁や床材など、屋内外を問わず幅広く使用されています。壁紙や塗り壁と比べるとやや硬質なイメージになりますが、近年は意匠性の高いタイルが増え、インテリアのアクセントとして人気が高まっています。

        1.タイルの種類

        •セラミックタイル(陶器・磁器): 最も一般的なタイル素材。表面の仕上げや色柄が多彩で、艶ありタイプからマットタイプまで選択の幅が広いのが魅力です。

        •ガラスタイル: 透明感や光の反射が美しく、キッチンや浴室などに貼るとモダンで清潔感のある空間を演出できます。

        •天然石タイル: 大理石や御影石などの天然石を薄くスライスしてタイル状にしたもの。高級感が漂いますが、重量があったりメンテナンスに注意が必要だったりする点に留意が必要です。

        2.耐久性・防水性の高さ

シアーズホーム タイル仕上げ事例

引用元:シアーズホーム HP

        •長期間美観を維持: タイルは耐摩耗性に優れ、汚れも付きにくいため、長期間にわたり見栄えを保ちやすいです。特に外壁用タイルは雨風や紫外線に強く、塗装に比べてメンテナンス頻度が抑えられます。

        •水まわりとの相性: キッチンや浴室、洗面所など、水をよく使う場所では特にタイルが重宝します。掃除がしやすく、カビや汚れがたまりにくいのが大きな利点です。

        3.施工難易度とコスト

        •下地処理が重要: タイルを貼る際には、下地が平滑であることが求められます。下地が不陸(デコボコ)だと剥がれやすくなるリスクがあるため、下地材の選択やレベリングが非常に大切です。

        •職人の技術と作業時間: タイル1枚1枚を均一に貼り付け、目地(めじ)の幅を整えるには熟練の技術が必要です。施工工数が多いため、人件費や材料費も壁紙に比べて高くなりがちです。

        4.デザインバリエーション

シアーズホーム タイル仕上げ事例 

引用元:シアーズホーム HP

        •サイズと形状: 小さなモザイクタイルから大判タイル、正方形・長方形・六角形など形状も多彩です。組み合わせ方によっては、大胆なデザインクラシカルな印象など、空間の雰囲気を大きく変えられます。

        •色・質感: 艶のあるタイプは光を反射し、空間を明るく見せる効果が期待できます。一方、マットタイプやテクスチャのあるタイルは落ち着いた風合いを演出しやすく、和モダンや北欧風インテリアとも相性抜群です。

 キッチン・浴室で重宝

シアーズホーム タイル仕上げ事例

引用元:シアーズホーム HP

タイル仕上げの代表的な活用場所といえば、キッチンの壁面浴室の壁・床などの水まわり空間です。ここでは、タイルがどのように使われ、どのようなメリットをもたらすのかを掘り下げます。

        1.キッチン壁面

        •油汚れの拭き取りが簡単: 調理中に飛び散る油や調味料の汚れも、タイルなら布巾やスポンジで拭くだけで落としやすいです。目地に汚れが入り込むと少々掃除が大変ですが、最近は防汚・抗菌機能を持つ目地材も登場しています。

        •アクセントウォールとして: キッチンの壁一面をタイルで仕上げると、インテリアのアクセントになります。たとえば、海外風のカフェスタイルを目指すなら、サブウェイタイルやモザイクタイルなどを用いるとおしゃれです。

        2.浴室や洗面所

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シアーズホーム タイル仕上げ事例

引用元:シアーズホーム HP

        •防水・防カビ効果: タイル自体に防水性があり、目地部分もしっかりと防水処理を施すことで、カビの発生を抑えることが可能です。ユニットバスに比べると掃除の手間は増えるものの、耐久性やデザイン性で勝る面もあります。

        •ヒートショック防止にも: タイルによっては冷たい印象があるかもしれませんが、床暖房や断熱材を組み合わせることで、入浴時のヒートショックを和らげる工夫ができます。温かい色味のタイルを選ぶだけでも視覚的に寒さを軽減できます。

        3.メンテナンスのポイント

        •目地の定期メンテ: タイルは本体よりも目地が先に劣化しやすいです。水まわりでは特に、数年おきに目地の補修や防カビ塗料の塗り直しを行うと、長期間美観を維持しやすくなります。

        •滑り止め加工: 浴室や洗面所の床タイルには、滑りにくい加工がされたものを選ぶと安全性が高まります。小さな子どもや高齢者がいる家庭では特に注意が必要です。

 大手HMでのタイル外壁活用例

外壁タイル

ここでは内装だけでなく、外壁にもタイルを採用している大手ハウスメーカーの事例を紹介します。外壁タイルは初期費用がかかるものの、メンテナンス費用が抑えられ、長期的に見ればコストパフォーマンスが高いといわれています。

        1.セキスイハイムや住友林業などの例

セキスイハイム九州 タイル外壁 事例

引用元:セキスイハイム九州 HP

        •セキスイハイム:タイル外壁標準装備: 一部商品ラインアップでは、サイディングではなくタイル外壁を標準仕様として採用しています。雨で汚れが洗い流されやすく、外壁塗装の塗り替え不要として売り出している点が特徴です。

        •住友林業:木との組み合わせ: 住友林業は、木質感を活かしながら部分的にタイルを貼ることで、木とタイルのコントラストを楽しむ設計を提案。外壁の一部にタイルを配することで、高級感と耐久性を両立しています。

住友林業の家 タイル外壁 事例

引用元:住友林業の家 HP

        2.初期費用と長期コスト

        •初期投資は高め: サイディングや塗装外壁に比べ、タイルの材料費・施工費は総じて高価です。しかし、30年〜40年もの間、再塗装がほぼ不要なケースが多いと言われています。

        •資産価値向上: タイル外壁の家は中古市場でも評価されやすく、将来売却する可能性がある場合にも資産価値維持が期待できるとされています。

        3.タイル一体型システム

住友林業の家 タイル外壁 事例

引用元:住友林業の家 HP

        •プレキャスト工法: 大手HMの中には、工場でタイルを貼ったパネルをあらかじめ製造し、現場で組み立てるプレキャスト工法を導入する企業もあります。施工品質が安定するうえ、工期短縮が可能です。

        •調整可能なデザイン: カラーや形状の選択肢も豊富で、要望に合わせてオリジナルタイルを組み合わせることが可能です。外壁デザインと内装タイルをコーディネートしている例もあり、トータルデザインにこだわる施主に人気があります。

以上のように、タイル仕上げは内装・外装ともに高い耐久性とデザイン性を持つ魅力的な選択肢と言えます。ただし、下地処理や職人の手間がかかる点を踏まえて、予算やメンテナンス計画をよく検討しましょう。次のセクションでは、最後に左官仕上げの技術と魅力に焦点を当てます。

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 左官職人の技術で独特の風合い

左官職人の技術

左官仕上げは、塗り壁やモルタル、漆喰などの素材を用いて壁や天井を手作業で塗り上げる工法全般を指します。特に熟練した左官職人の技術によって生み出される微妙な凹凸やパターンは、工業製品では再現しにくい独特の風合いをもたらします。

モダンな住空間にも馴染みやすく、和の趣はもちろん、カフェ風やヨーロッパの田舎町のようなテイストまで幅広く対応できるのが大きな魅力です。

        1.左官仕上げのバリエーション

        •櫛目仕上げ: コテや専用のクシを使って、縦や横、波状などの模様を入れる方法。陰影が美しく、アクセントウォールとして使われることが多いです。

        •スチロール仕上げ: スポンジやスチロールなどを使って表面を軽くたたき、細かな凹凸感を作り出す技法。柔らかい表情が生まれます。

        •磨き仕上げ(鏝ムラ無し): コテを何度もかけて表面を滑らかにし、漆喰やモルタルが持つ光沢感を際立たせる上級テクニック。つるりとした上品な表面に仕上がります。

        2.空間に合わせた表現力

和室の聚楽壁

        •和室・茶室の設え: 日本の伝統建築と左官仕上げは切っても切れない関係です。聚楽壁(じゅらくかべ)などは代表的な左官壁で、歴史ある和の空間を演出できます。

        •洋風インテリアへの応用: イタリアン漆喰(スタッコ)やフランス漆喰(ブレッドボード)など、海外の左官技術を取り入れることで、ヨーロッパの古民家風やプロヴァンス風の内装を再現可能です。

        3.職人の腕と時間

熟練の技術

        •熟練工による独特のタッチ: 同じ材料を使っても、職人が違えば仕上がりがまったく異なります。職人との相性やサンプル確認が大切です。

        •施工期間の確保: 壁紙貼りと比較すると、左官仕上げは「下地処理」→「塗り」→「乾燥」→「仕上げ」の工程が必要で、乾燥にも時間がかかります。引き渡し日との兼ね合いを十分に考慮しましょう。

        4.左官仕上げならではのメリット・デメリット

メリット デメリット

        •メリット

              •職人の手作業によるオンリーワンの質感

              •素材による調湿・消臭効果(漆喰や珪藻土など)

              •衝撃を受けても部分補修しやすい(材料があれば自分でも応急処置可能)

        •デメリット

              •工数・工期が長くなる傾向

              •コテ跡や色むらなどが苦手な方には不向き

              •熟練度によって仕上がりの差が大きい

 経年で味わい深く

自然素材の内装

左官仕上げや漆喰、タイルといった自然素材を中心とした内装は、施工直後だけでなく、経年変化によってさらに味わいが増していく点も大きな特徴です。

        1.色合いや風合いの変化

        •漆喰の白さが柔らかくなる: 当初は真っ白だった漆喰が、空気中のCO2や生活環境の影響で微妙に色味を帯び、より落ち着いたトーンへ変化していくことがあります。この経年変化を楽しめるのが漆喰の醍醐味です。

        •タイルのくすみやアンティーク感: タイルも使い込むほどに表面の光沢や色味が若干変化し、場合によってはビンテージ感を楽しむことができます。意図的にエイジング加工を施すタイルも人気です。

        2.傷や汚れが味になる

エイジング塗装

        •左官壁のヒビや補修跡: 時の経過や地震などの振動で、微細なヒビが入るケースがありますが、適切に補修することで「素材の個性」として味わい深く仕上がる場合があります。ただし、構造上の問題を示す大きなヒビには注意が必要です。

        •エイジング塗装との相性: 部分的にエイジング塗装を施した木部や建具との組み合わせも、左官壁との相性が良く、アンティーク調インテリアを表現しやすいです。

        3.住まい手とともに育つ空間

        •定期的なメンテナンスで愛着UP: 自然素材の内装は手間がかかることもありますが、そのぶん愛着が湧きやすく、長く住むほどに「家を育てる」感覚が得られます。

        •ライフスタイルの変化への対応: 左官仕上げなら、後から色付け(カラー漆喰など)を変更することも比較的容易です。家族構成や趣味の変化に合わせて柔軟にカスタマイズしやすい点も魅力でしょう。

 工務店独自の職人技

職人技 外壁の塗装

地方の工務店や地域に根ざした職人は、それぞれ長年培ってきた技術独自の仕上げ方法を受け継いでいることが多く、大手ハウスメーカーにはない柔軟性とバリエーション豊富な仕上がりを実現してくれます。

        1.地域特有の素材活用

        •地元の土や砂: 地域によっては、自社の周辺で採れる土や砂を左官材に混ぜ込むことで、独特の風合いを生み出す工務店があります。たとえば火山灰や川砂など、その土地ならではの素材を使って世界に一つしかない内装を作り上げるのです。

        •自然素材との融合: 地元の工務店は、木材などを含めた自然素材の調達ルートも確立していることが多く、床や天井など建物全体を統一感ある仕上がりに導くのが得意です。

        2.職人との直接コミュニケーション

サンプル塗り 色の確認

        •サンプル塗りと打ち合わせ: 大手HMでは契約後に職人と顔を合わせる機会が少ないケースもありますが、地域工務店なら打ち合わせの段階から実際の職人が同席し、その場でサンプルを見ながら仕上げ方を検討することができます。

        •施工中の微調整: コテ跡の残し方や色むら、模様の大きさなど、施工中に「もう少しこうしたい」と依頼できるのも、地元職人との密なコミュニケーションがあってこそ。結果として施主のイメージを細部まで反映しやすいです。

        3.修繕やリフォームにも強い

        •長期的なメンテナンス対応: 一度左官仕上げや漆喰塗りで施工した場合でも、年数が経つにつれ汚れや傷みが目立ってきます。そうしたタイミングで同じ職人に再施工や補修を頼むと、同じテクスチャや色合いを再現しやすいです。

        •リフォーム時の新旧融合: 古い部分と新しい部分を自然につなぐ技術も、職人の腕がモノを言います。補修部分だけが浮いてしまわないよう、既存壁との色合わせなども丁寧に行われることが多いです。

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 まとめ

まとめ

内装仕上げをワンランクアップさせる方法として、塗り壁(漆喰や珪藻土)、タイル仕上げ、そして左官職人による伝統的な工法が再注目されています。塗り壁や漆喰は調湿・消臭効果が期待でき、健康的な室内環境をサポート。イルは耐水・耐久性に優れ、水まわりや外壁で活躍します。

また、熟練の左官職人による仕上げはオンリーワンの風合いをもたらし、経年変化でさらに味わいが増すのも魅力です。工務店やハウスメーカーでは、それぞれ独自の素材・技法を取り入れており、メンテナンス体制や施工費用を含めて比較検討すると、自分のライフスタイルに合った最適な選択肢が見えてくるでしょう。

ぜひ家づくりやリフォームの際には、こうした素材や仕上げ技術を積極的に検討してみてください。

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