熊本で注文住宅を建てる際に必要な費用相場とは?コストを抑える方法

熊本で注文住宅を建てる費用は全国平均よりもリーズナブルで、2022年度の調査では熊本県の平均建築費が約3,483万円で、全国平均の3,715万円を下回ります。
費用を抑えるためには、土地選びや建物設計の工夫が重要です。駅から離れた場所や変わった形の土地、北向きの土地は割安で、建物の延床面積を減らすことで建築費用を削減できます。
目次
熊本で注文住宅を建てる際に必要な費用相場とは?
熊本で注文住宅を建てる際、費用相場を把握することは計画を進めるうえで重要です。全国平均と比較すると、熊本の費用は比較的リーズナブルとなっています。
出典元:フラット35利用者調査
◇注文住宅のみ
2022年度の住宅金融支援機構の調査によると、熊本県での注文住宅の平均建築費は約3,483万円で、全国平均の3,715万円よりもリーズナブルです。
建物の平均坪数は35.6坪で、全国平均の37.1坪よりやや小さめです。坪単価は97.8万円で、これは建築費を延床面積で割った金額です。
◇土地付き注文住宅
熊本県での土地付き注文住宅の平均建築費は約3,146万円で、全国平均の3,194万円とほぼ同じです。土地の取得費用が熊本では平均866万円と全国平均の1,499万円に比べて安いため、建物にかけられる費用は下がる傾向があります。
熊本県の土地付き注文住宅の平均坪数は32.5坪で、全国平均の33.7坪よりややコンパクトです。平均坪単価は96.8万円となっています。
注文住宅を建てる際に必要な費用とは?
注文住宅を建てる際には、土地の購入費用や建物本体の工事費用が大きな部分を占めます。それに加えて、付帯工事費用や諸費用も必要です。これらの費用をしっかり把握し、予算を考慮することが重要です。
◇土地購入費
土地を購入する際には、不動産会社への仲介手数料、印紙代、登録免許税などの費用が必要です。また、土地の所有には固定資産税や都市計画税が課されます。平均的な土地取得費は1,445万円で、不動産会社への仲介手数料は土地の売買価格の3%と6万円が上限です。
さらに、土地の売買契約書やローン契約書には印紙税がかかり、所有権移転手続きには登録免許税が必要です。司法書士に依頼する場合、その報酬や不動産取得税も発生します。
◇建物本体の工事費用
建物本体の工事費用には、仮設工事、基礎工事、木工事、内外装工事、空調工事、設備の設置工事などが含まれます。例えば、仮設工事では足場の組み立てや仮設電気、水道、トイレの設置が必要です。
基礎工事では、建物全体を支えるためのベタ基礎や布基礎工事が行われます。木工事では木材を主原料にした加工や組み立てが行われ、内外装工事では外壁や屋根の工事、内装の仕上げが行われます。
これらの工事にかかる費用は、選択する材料や設備のグレードによって大きく異なります。建築費用全体に占める設計料の割合は、一般的には10~15%程度とされています。
◇付帯工事費
付帯工事費は、建物以外の部分の工事にかかる費用で、総費用の15~20%が目安です。具体的な内訳としては、駐車場や庭、門、塀などの外構工事にかかる費用、水道管やガス管を敷地内に引き込む工事費用です。
他にも、照明やエアコン、カーテンなどの購入・取り付け工事費用、古い家の解体費用・地盤調査費・地盤改良工事費が挙げられます。
このように、付帯工事費用は建物以外の部分の工事にかかる費用を指し、計画段階でしっかりと把握しておくことが重要です。
◇諸費用
注文住宅を建てる際に必要な諸費用は、建築工事費用全体の10%程度が目安とされます。この部分では、ハウスメーカーや工務店との契約に伴う手数料や印紙代、不動産取得や住宅ローンに関連する税金、融資事務手数料や保証料、保険料が含まれます。
また、地鎮祭や上棟式の費用、家具や家電の購入費用、そして引っ越し代なども必要です。これらの細かな支出が合計すると、予想以上の負担になることもあるため、余裕を持った予算設定を行いましょう。
注文住宅を建てるコストを抑えるには?
コストを抑えるためには、土地の選定や建物の設計を工夫することで実現できます。また、セミオーダーや規格住宅を選択することで、設計や建築費用を抑えることが可能です。
これらの方法を組み合わせることで、注文住宅をよりコスト効果の高いものにできるでしょう。
◇土地の予算を減らす
コストを抑えるためには、駅から少し離れた場所や、少し変わった形の土地を検討してみましょう。これらの土地は割安になる傾向がありますが、間取りや暮らしやすさには注意が必要です。
また、北向きの土地も通常より安価になることがあるため、向きにも注目してみてください。ハウスメーカー選びと土地探しを同時に進めることで、土地と建物の予算配分を調整しやすくなります。
◇建物の面積を減らす
延床面積を小さくすると、建築費用も相応に削減することが可能です。例えば、坪単価70万円のハウスメーカーなら、1坪減らすだけで70万円の節約になります。廊下などのデッドスペースを削減し、無駄のない間取りを採用することがポイントです。
◇セミオーダーや規格住宅を選択する
セミオーダー住宅は、完全な自由設計ではなく、ハウスメーカーが用意した間取りの中から選ぶスタイルです。この選択肢を取ることで、自由設計よりもコストを抑えられます。
セミオーダー住宅の間取りは、一般的に人気のあるデザインであり、失敗するリスクが低いという利点もあります。また、内装や設備、外壁などの選択肢も比較的豊富で、自分好みの家を実現することが可能です。
熊本で建てられる2,000万円台の注文住宅
熊本で建てられる2,000万円台の注文住宅は、広さや間取り、設備などさまざまな要素を考慮しながら、リーズナブルな価格で家を建てたいという方に推奨します。地域特性や家族構成、ライフスタイルに合わせて選べるプランも豊富で、快適な住まいを手に入れることが可能です。
こちらでは、実際に提供されているプランを一部ご紹介します。
◇2,000万円台 平屋

画像出典:シアーズホーム
24坪の広さを持つ平屋住宅です。2LDKの間取りで、新築プランの建物価格は18,581,819円(税込20,440,000円)となっています。この平屋住宅は、2〜3人家族に最適で、コンパクトながらも快適に暮らせるようになっています。
キッチン、バスルーム、洗面室、トイレを家の中心に配置し、家事動線を考慮した間取りです。さらに、主寝室と和室がそれぞれ8帖の広さを確保しており、ゆったりとした生活空間を提供しています。
◇2,000万円台 二階建て

画像出典:シアーズホーム
31坪の広さを持つ二階建て住宅を2,000万円台で建築することが可能です。リビングは家族が集まる中心的な場所として設計され、家族が通る生活動線として機能します。
また、収納スペースも豊富で、階段横には大容量収納「ファミリーコンテナ」があり、2階の主寝室にはウォークインクローゼットも設けられています。家事動線も考慮された間取りで、快適な生活が期待できるでしょう。
熊本で注文住宅を建てる際の費用は、全国平均よりもリーズナブルです。2022年度の調査によると、熊本県の注文住宅の平均建築費は約3,483万円で、全国平均の3,715万円を下回ります。
注文住宅のコストを抑えるためには、土地選びや建物設計の工夫が必要です。駅から離れた場所や変わった形の土地、北向きの土地は割安で、建物の延床面積を減らすことで建築費用を削減できます。例えば、坪単価70万円で1坪減らすと70万円の節約になります。セミオーダーや規格住宅を選ぶと、自由設計よりコストが抑えられ、内装や設備の選択肢も豊富です。